Vol.5 超お金持ち向け「最上級クレジットカード」
お金持ちのステータス・シンボルとなっているクレジットカードのゴールドやプラチナ。かつては会計の時にゴールドカードを出すと「おおっ!」と一目おかれたものですが、最近はゴールドカードもかなり一般化して、かつてのような希少価値は薄れてきました。しかし世の中には上があるもの。プラチナよりもずっとずっとハードルが高く、究極のステータスカードといわれるカードが存在するんです。
それがブラックカード!(ちなみに返済が滞って、ブラックリストに載っている人のカードのことじゃありませんよ!当たり前か)ブラックカードの代表格とも言えるのが、「地球上でごく限られた人しか持つことができないカード」が謳い文句の、アメリカンエキスプレスの最上級カード「センチュリオン」。券面が黒いことが、ブラックカードと呼ばれるゆえん。「地球上……」との表現がなんとも希有壮大ですが、ウワサでは、細木数子さんや三木谷社長、新庄選手がカードホルダーとか。確かに顔ぶれは、ものすごく消費意欲が旺盛な方たちばかりですね。
さてこのブラックカードは、通常のカードのように申し込みや審査といったものがなく、突然、送られてくるそうです。カードにはすでに名前が刻印されていて、電話一本で、即使用可能となり、利用限度額は非公開(限度額ナシという説有り)。年会費もケタはずれで、なんと16万8000円!
クレジットカードといえば、「便利。割引になる。ポイントが貯まる。保険も付いている。それで年会費無料。わわっ、それっておトクぅ!」ともうトコトン実利的な選び方ばかりしてきた貧乏性のワタシとして、「そんなに年会費を払ってモトが取れるの?」と思わず叫びたくなりますが、主な特典としては……。
ジェット機チャーター(さすが!)、提携ホテルのアップグレード、カードデスクを通じて正規料金で購入した場合は航空券の無料アップグレード、世界の空港ラウンジの利用、そして「顧客のわがままに答える究極のコンシェルジェサービス」が付きます。24時間365日専用オペレーターが対応してくれるそうで、その能力はとても高く、どんなわがままも公序良俗に反しない限り可能にしてくれるとか。「個人秘書を雇っていると思えば、年会費は安いもの」だという人もいます。ちなみに海外旅行傷害保険は最高で1億円。カードが盗難に遭った場合の対応は一般カードと同じで、連絡さえすれば、前後1カ月の不正使用分は補償されます。
こうしたブラックカードは、ダイナーズクラブのプレミアムカードでも発行していて、年会費はちょっとお安く10万5000円。特典内容は「センチュリオン」とそう変わりませんが、こちらは「貴賓席でのサラブレッドレース観戦」や「古典芸能や会食パーティ」などエンターティメント系のサービスが充実しているのが特徴です。
ついでに「ブラックカード」よりは、一段ハードルが低いプラチナカードのサービスもチェック。アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードは年会費が8万9250円で、海外有名レストランに毎日1席確保、提携ホテルや航空券の無料アップグレードなどの特典があります。グルメな人や旅行や出張が多い人は、年会費を払ってもおトクかもしれません。
三井住友VISAプラチナカードは年会費が5万2500円で、専門医紹介や空港ラウンジ利用、宝塚や太平洋マスターズ観戦の優先チケットなどの特典あり。ほか、セゾン・プラチナ・アメリカン・エキスプレスカード(年会費2万1000円)は、無料でJALマイレージのポイントが無期限で貯まります。またトヨタが発行する「レクサスカード」(年会費2万1000円)では提携ガソリンスタンドの給油が3%引きになります。ガソリンが値上がりしている中、これはうれしい!
でもプラチナ会員のレベルになると、ガソリン1リットル価格の数円程度の差なんて気にしないかもしれませんけどね。
最上級カードを持つために心掛けたいこと
2.年会費がいくらか、なんて細かなことにはこだわらない!
3.運良く会員になったらコンシェルジェサービスを使いまくりたい!
長田イク子
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